タイヤ考1
トライアルのリアタイヤはチューブレスラジアルタイヤですよね。
なぜチューブレス(中にチューブが入っていないタイヤです)なのか。 答えは単純明快で、チューブがない分、軽量化できるからですね。 ではなぜラジアルタイヤ(タイヤ内部のカーカスと呼ばれる骨組みがラジアル構造になっている)なのか。 それは路面を面でホールドすることにより確実なグリップが得れるからでしょう。 私は私的にはエンデューロタイヤに関しても、ラジアルタイヤのほうが良いと思ってます。 ではなぜ、エンデューロタイヤがラジアルを採用しないか?は別に記したいと思います。 トライアル界にラジアルタイヤが登場した当時、飛躍的なグリップ力やその走破性に当時のライダーは驚愕したらしいのです。 ラジアルの先駆者といえば、ミシュランですよね。 ミシュランのトラコンX11は今でも絶大なる支持を受けてますよね。 グリップは言うまでもなく、私はそのビードの構造に、圧倒的な差があると思ってます。 X11のビードは、強靭かつホイールとの勘合性を飛躍的にアップさせるスパイラルビードワイヤー(ホイールからビードがめったなことでは外れない)が採用されてます。 組み込み後、エアを入れビードが起き上がってきた瞬間 “パンッ” と大きな音がでますよね。 その音は、タイヤがしっかりホイールに組めたというサインでもあるんです。 あれは、スパイラルビードワイヤーを採用したタイヤの特徴なんですね。 そのような、先駆者としての技術を確立してきたミシュランの社長、エドワール・ミシュランが先週末にこの世を去りました。 素晴らしいタイヤを世に出し続けてきた、タイヤ業界のカリスマ、ミシュランさん、ありがとう。
by ratch_ue
| 2006-05-31 23:09
| タイヤ
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